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畳コラムtatami COLUMN

第一回 畳のカビ発生について(平成25年6月24日)

  • 畳のカビ発生はお宅のカビ発生バロメーター

 基本的にカビと言えば「風呂場」「トイレ」「キッチン」などの水周りで発生しやすいものですが普段、発生しないはずと思っている畳に発生するのは何故なのでしょう?

 まず畳の機能として夏などの和室の湿度が上がる場合、畳表であるい草と畳床であるワラ(建材ボードの場合は木質インシュレーションボード)が湿気を吸い取り「除湿」を行い冬の乾燥時に吸収した水分を放出する「加湿」を行ってくれる「天然エアコン」の言うべき機能をそなえております。また、大腸菌O157や多くの食中毒細菌や腐敗細菌、水虫菌などに対する抗菌成分もい草自体が保有しているので細菌にも強いものなのです。(カビに当たる糸状菌には抗菌作用はありません。)

 ただし、その機能を正常にするためには「日々の掃除と換気」で清潔を保つことが必要です。また一昔前では夏と冬の2回畳を天日干しにすることでさらに清潔にしていました。天日干しは太陽熱と風による畳内の水分量調整をするだけではなく太陽光の種類の一つ、「紫外線」での除菌作用でカビを死滅させることができるのです。

 現在の住宅は気密性の高い住宅になり共働きの家庭も増えることで気温の上がりやすい日中の換気が出来ずに室内温度と湿度が上がりやすくその状態が保たれやすい状況に陥りやすくなっております。また現在では前述で述べた天日干しも住宅環境などによりすることがないこ家庭がほとんどとなっております。

 現状の環境では畳にカビが発生しやすい状況を作ってしまっている場合があるのです。畳は他の建材に比べて水分吸収率が高く、真っ先に空気中の水分を吸収します。その量は1畳当たり最高「約500cc」と6畳間であれば1リットルペットボトル3本分の空気中の水分を吸収してくれます。ただし、許容量を超えた状態が続きますと「真っ先」に畳からカビが発生するのです。畳が無かった場合はその水分がホコリや壁紙、木材などに吸収されてそこからカビが発生することになりますが最初は壁紙などは裏側など分かりにくい場所から発生する場合が多いようです。

 つまり、畳が最初に被害を受けることでその住宅におけるあらゆる場所のカビの発生しやすさが分かるその時のバロメーターとなるのです。


  • 畳にカビが発生する条件

空気中には多かれ少なかれ、必ずカビの胞子が舞っており下の4つの条件が合えば畳に限らず必ずカビは発生してしまいます。


温度 - 20度から生えやすく20度~30度が快適な環境となり繁殖力が増します。36度以上では発生が止まります。


湿度 - 70%を超えると生えやすく80%以上で快適な環境となり繁殖力が増します。和室がこの湿度になる場合は畳の含水許容量を超えています。気温が合えば確実に発生します。


栄養 - 自身に栄養の無い場合でも汚れ、チリ、ホコリなどが付着していればそこから栄養を取り入れます。


酸素 - これだけは無くすことが出来ません。少量の酸素でもあれば生きていけるようです。


  • 畳のカビ発生後の対処法

作業前の注意 - カビが発生した状態では既にカビ胞子を飛ばす状態になっているので「マスク」を必ずして直接吸い込まないように注意して下さい。また、アレルギーなどの予防をするためビニール、ゴムの手袋で保護をして作業しましょう。


作業に必要なもの - 無水エタノール(予防の場合は消毒用エタノール)、たわし、刷毛(ハケ)又はスプレー容器(刷毛の場合はエタノールを入れる紙コップなどを用意)、乾いた雑巾数枚、掃除機、ドライヤー(換気で乾燥させにくい場合必要)


1. まず、表面のカビが乾燥するように換気、またはドライヤーなどで乾燥させましょう。他の部屋に胞子が飛ばないように外への窓以外はなるべく閉めた状態して下さい。(エアコンはフィルターへ大量にカビ胞子が付着する可能性があるので使用は控えましょう。)


2. ある程度乾燥したら一度、掃除機で吸い取りタワシなどで軽く畳の目に沿って残ったカビを掻き出しすべて終わったらまた掃除機で吸い取りましょう。(掃除機はなるべく最弱のパワーで使用し排気の風でカビ胞子をなるべく飛ばさないようにしましょう。吸い終わったら紙パック式の場合は交換、それ以外はゴミを出してそれぞれ密閉袋などで封をして捨てることをオススメいたします。)


3. 無水エタノールを用意、霧吹きなどで畳表表面に吹き付けます。または、刷毛などで薄く塗りつけても良いです。その際にエタノールが気化するので必ず窓を開けて換気してください。(吸い込むと酔ってしまうので注意が必要です。)


4. 畳表表面が乾いたら乾いた雑巾で乾拭きをして掃除機で再度、掃除をして下さい。

 

※当店では経験上、カビの発生した畳に対しては「無水エタノール」を使用することをオススメしています。畳表に残った水分でカビが死滅しやすい濃度になります。(水分濃度約5%〜30%)水分濃度を調整した「消毒用エタノール」は畳に残った水分で薄まり過ぎて効果が半減する場合があります。畳表乾燥時の予防で使用する場合は消毒用エタノールを使用して下さい。ただし、多用すると色合いが変質する場合がありますので注意して使用しましょう。(予防としてはバケツ1杯の水に数滴のお酢を混ぜた溶液に雑巾を浸し硬く絞って拭きあげる方法も変質が起こりにくく効果的です。昔から畳の拭きあげる方法として伝わっております。)


※カビ発生時や発生後のカビのあとシミが気になる場合、漂白剤を使用する方法を勧める説明をする方がいらっしゃいますが当店ではおすすめ致しません。畳表の変色、変質が確実に起こります。


  • 畳殺菌乾燥の活用

当店に設置している畳殺菌乾燥機は薬品を一切使わず熱処理での乾燥でカビの除去、更にはカビをエサに繁殖するダニを死滅させる簡単な対処法です。カビやダニにお困りなら是非、ご利用をオススメいたします。


畳殺菌乾燥についてはこちらをクリック

  • 畳のカビに対する結論

普段の掃除や予防、日々のチェックでカビ発生は予防することが出来ます。畳にカビを発生させないことは「お宅全体をカビから守る」ことに繋がるのです。



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